もう随分前ですが、とある大きな博覧会イベントがありました。そこで私はキャストとして清掃や施設維持の業務に付いていました。
その年の夏は、非常に暑く、飲み物が飛ぶように売れました。
飲み物を販売する売店周辺や自販機周辺では、容器からこぼれた清涼飲料水や酒類の糖分が地面に残り、悪臭の原因となるほか、その上を歩くとネチャネチャと履物が地面にへばりつくような感じがして、清掃時や整備の時に何とか対応をしなければならない状態になりました。
そこで、ビルメン会社から出向中のキャストが高圧洗浄を提案、即実行となり、お客さんの減った夜に作業を行う事になりました。
今ではテレビショッピングなどでお馴染みですが、当時は工事現場の洗浄やビルメンのタイルの洗浄といった使用法がメインで、家庭用の普及はまだまだの頃でした。
投入されたのはエンジン動力の高圧洗浄機。起動するや、凄い勢いの噴射。これは凄いと、現場にいた一同は気楽に構えていました。
地面めがけて噴射、汚れはまたたく間にきれいになり、あっという間に片付いていきました。
ですがここで問題が発生しました。当時の会場の舗装は歩行者の通行を想定し、会場の撤去も簡単な簡易舗装だったのです。レンガやタイル張り、コンクリートの部分は問題なかったのですが、簡易舗装のアスファルトに洗浄のため噴射したところ、舗装の表面がみるみるうちに剥がれていき、もう少しで地肌が表れるところでした。現場にいた一同は大あせり。慌てて高圧洗浄を止め、上へ報告。翌日急遽、補修が入ったようでした。
高圧洗浄は便利で手早く、簡単に汚れを落とせますが、使用場所と水圧には十分に気を付けなければなりません。今でもテレビショッピングのCM見るたびに、簡易舗装が剥がれていくのを思い出します。